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子育て事業部ニュース NO.3

 社会連帯で子育て現場メンバーも、石巻の炊き出しに出発しました。
 今回のニュースでは、前回現地にいった報告と現場で子どもや地域の方と行った取り組みの報告です。また、実際にさいたまアリーナで被災者支援を行った臨床心理士の阿部さんからのお話を紹介します。
 被災者の方には「頑張れ。元気ですか」ではなく、「ひでかったね(酷かったね)」という言葉がけをお願いします。

【全国の仲間の取組みから】

『見えてきたもの』
 自分からお願いをし、東京五役の合宿に同行させていただいた。石巻・女川など言葉では言い表せない状態に町がなっていた。本当に自然の力は怖い。改め僕らは自然の中で生かされ、日本は海に囲まれた島国であることを実感した。
 仙台駅で、帰りに少し時間ができたので、仙台市にあるワーカーズの児童館まで足をのばした。
 今回、行かせてもらったのは、国見児童館。自分が到着したのは、6時ギリギリ。事務室では、今日の様子を話したり、片付け・明日の準備など組合員がアットホームに過ごしていた。学童室では、担当の職員とお迎えを待っている児童が映画を見たりしている。保護者が迎えにくると元気に「さようなら!」と言って帰っていく。どこにでもある児童館・学童の様子が災害のあった仙台市にもあった。
 今回の災害で、本来あるはずなのに見えなくなっていた「人と人のつながり」「地域とのつながり」をはっきりと再確認できた。都内にいると、昼夜関係なしで時間に追われてしまう生活。便利さ・快適さばかりを追求し、私自身も自分にとって都合の良いつくられた社会を求めていた。今回、震災地に行かせてもらったことで、「困っている人がいれば声をかける」「困っていれば声をかけてくれる」昔からあったけど見えづらくなっていたもの。共に響きあう「響感」し合える人と人のつながりがみえてきた。
 今回の震災に対し、「自分は何ができるか。」が問われている。「東京だからできるもの」「子育て現場だからでいること」「私だからできること」こんな時だから自分を信じ便利差ではない、心の豊かさを求め子育て現場をワーカーズで実現していきたい。   
(東京東部事業本部 墨田八広はなみずき児童館 山田所長)

チャリティーコンサートINこぶし保育園・・・。

 都内の保育園では、大震災当日から、職員体制のこと、余震、水の心配、送迎の事など、今まで考えられなかった対応を毎日、迫られました。
 どんな状況でもこの子どもたちが将来日本をつくっていくのです。子どもの笑顔を大人の私たちが守っていかなければいけないと組合員の絆は強くなりました。そんな気持ちの中で、今私たちが出来る事は何かと考えました。そこで、心を癒すことを選択し、チャリティーコンサートを行う事にしました。
 地域の音楽家3名に声をかけたところ、心よく受けて頂ました。お琴、クラリネット、ピアノ演奏による、こぶし保育園で初めてのコンサートの始まりです。地域の方、保護者、園児52名が参加し、トルコマーチ、アベマリアなど心癒される時間になりました。ビリーブでは子どもたちが、大きな声で歌いました。最後に、被災地への思いを込めて、全員でふるさとを歌って終わりました。次回も保育園でチャリティーコンサートを開催する予定です。
 32,328円の義援金は被災された子どもたちの為に送られました。早く笑顔が戻る事を祈っています。
(東京北部事業本部 こぶし保育園 大森園長)

人と人との絆こそが大切・・・。震災から学んだこと
 豊洲は、ここ数年で高層マンションが立ち並び人口も急増して、学童に通っている子どもたちは富裕層が多く、マンション名やその階数で、家はお金持ちなんだよという価値観を持っている子どももいます。毎日子どもたちと向き合うなかで、今しかできないこと、人間として大切なことを伝えられるよう職員で話しあい 理想の学童クラブ創りを目指しています。
 この震災で子育て現場としてどういう支援ができるか考えていましたが、今回のお手紙プロジェクトを通じて心の交流をしたいと思いました。子どもたちにこの話をするとすぐ
に、お手紙を書きたい、絵を描いて送りたいとたくさんの子どもたちが集まってきてくれました。今30枚ほどのメッセージカードがあります。また、コマなど手作りのおもちゃを送ったり豊洲の子どもたちが楽しく遊んでいることなどを伝えていきたいと心をこめて作っています。
 今回の事で子どもたちのやさしい心に出会いほっとしました。モノやお金ではない『人と人の絆こそが大切』という事も伝えられたらと思って取り組んでいます。
(東京東部事業本部 とよす彩 横林所長)


臨床心理士から学ぶ心のケア
 阿部利恵さんは、臨床心理士として現在は、埼玉県内の中学校・高校でスクールカウンセラーをされています。今回の震災後は、3月下旬から「埼玉スーパーアリーナ」で双葉町から避難してきていた方たちの支援に当たられ、実際にそこで感じたことをお話し頂きました。
◆被災者と受け入れ側、被災者間にも「体験の差異」がある。大切なものを一瞬に奪われた人、いつ帰れるかわからない原発周辺の人・・・。喪失感を抱え、日常が断ち切られた人々には何気ない言葉も傷つけることになる場合がある。被災条件も様々な為、そこに留意しなくてはいけない。
◆東京に来て、文化、背景、言葉の違いはすごく大きい。経済格差も影響し、貧困の波が押し寄せてきている。
◆支援対象は誰か。まずはハイリスクな被災者に、安心・安全な生活(衣食住)を。被災者でなくとも、心の揺れやすい人(ハイリスクの人:例えばいじめ、虐待、不登校、発達障害等の問題を抱える人)はダメージを受けている。メディアで繰り返し災害の場面を見ることでもダメージを受けてPTSDの症状が出てきている。
◆誰のための支援か、今必要な支援か。ボランティアをしてあげるという気持ちではいけない。食事はでるが、自分らしさを欠いた避難所生活の中で、「ブロイラーみたいだ」と言った避難所のお年寄りもいる。自立の力を失わせない支援を。必要な援助の提供とともに、NOと言える自由を保障することも大切。
◆保護者にもねぎらいを。被災・避難以前と現在との差異を確認する。就学援助など支援の情報を提供する。
◆元気に見える子どもも傷ついている。大人が頑張っているのだから自分も頑張らねばと過剰適応の子もいる。数年後に症状が出ることもあるので、息の長い支援を。
◆学校・地域から受け入れられたと感じられるように。温度差への配慮が必要となる。あたたかい雰囲気つくりが一番。無力感を有力感に、自助力・自己効力感が活性化される支援を。そして、震災を忘れない、意識を持ち続けていく中・長期的な支援が必要である。
time2011-06-28 13:59