2011-07-29
子育て事業部ニュース NO.6
昨年7月、大阪西区のマンションで幼い姉弟が放置され亡くなった事件を覚えていますか?全国で虐待に関する通報が増えるきっかけになったこの事件では、複数のマンション住民が子どもの泣き声に気付いていたが、児相に通報したのは1人だけでした。住民は20~30歳代の独身が多く、交流はほとんどなかったといいます。住民の一人の女性(29)も子どもの泣き声を聞いたが、「違っていたら迷惑かもしれない」と考え、通報出来ずにいました。しかし事件発覚後、女性は、「あの時、相談出来る人がいたら2人を救えたかもしれない」と悔やんだそうです。声をかけやすい環境を作ろうと住民同士の交流会が始まったのは、事件から1か月後。今も月に1回の交流会が続いており、小さな変化にも気づくようになったそうです。今こそ、地域に開かれた家族、お互いに声をかけあえる地域のつながり、絆が必要なのではないでしょうか。
児童館ガイドラインから学ぶ
ガイドラインを読み解き、企画書にも反映を。
全国所長会議子育て分野分科会で、児童館ガイドラインについて学びました。今回のガイドラインに新たに加わったキーワードは『地域』。
地域をつなぐコ―ディネ―タ―としての児童館や学童が求められています。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/kosodate13/dl/kosodate-h.pdf
(児童館ガイドライン)
◆児童館の機能・役割・・・地域組織活動の育成を支援し、子どもの育ちに関する組織や人とのネットワークの中心となり、地域の子どもを健全に育成する拠点としての役割を担う事
◆児童館の活動内容
○地域の健全育成の環境づくりー
・児童館の活動内容等を広報したり、地域の様々な子どもの育成活動に協力するなど、児童館活動に関する理解や協力が得られるように努める事
・地域の子どもの健全育成を推進する児童福祉施設として、地域組織活動等の協力を得ながら、その機能を発揮するように努める事
○ボランティアの育成と活動―・地域住民がボランティア等として、児童館の活動に参加できる場を提供する事
◆児童館と家庭・学校・地域との連携
・地域住民等が児童館を活用できるように働きかける事等により、地域の人材・組織との連携・協力関係を築く事
・児童虐待等により支援が必要な場合には、市長村や児童相談所と連携して対応を図る事が求められるので、要保護児童対策市域協議会に積極的に参加し、関係機関との連携・協力関係を築いておく事
【全国の取組みから】
みんなで作って食べるとおいしいね!食がつなぐ笑顔の輪
食事はいつ・誰と・何を・どのように食べるのかが大切です。生活支援の意味が大きい学童や児童館では子ども達自身が仲間と一緒に作って、みんなで食べる中で、多くを学び、心も体も大きく成長していきます。今回は富久小内学童クラブと根津児童館・育成室の取組みを紹介します。食を通じて地域の方との交流も始まっています。
富久小学校内学童クラブ(新宿区)では、「子どもキッチン」「おやつ買い」などの定例行事および3季休業期間中には「昼食作り」、そして手作りのおやつを日常的に提供し、子どもたちへの「食への関心」を高めるための活動を積極的に取り入れています。
「子どもキッチン」では、メニューを子どもたちが考え、必要な材料の個数・分量を子ども会議で決め、当日の行程・レシピを作成します。当日は学童の仲間たちに「おいしい
もの」を食べてもらいたいという気持ちで、必死に頑張る子どもたち。「おいしかった~」の学童の仲間たちの声を聞いて「嬉しかった」「また作りたい」との感想を嬉しそうに話してくれます。
そんな取組みを重ねて、毎日のおやつのメニューが気になって仕方がない、みんなと作って食べることが大好きな子どもたちに成長しています。 また放課後事業のひろばでは、月1回「とみとみキッチン」を開催しています。特に今年度は月々の「旬の食材」を意識した料理(例えば「新じゃが」なら「じゃがもち」…)を参加者で作り、その旬の野菜がいつ取れるのか、あるいはその月々の旬の食材を「とみとみキッチン」たよりで紹介し、保護者や子どもたちへの「食への関心」を高める活動を行っています。
場所は変わって、文京区の根津児童館・根津育成室(学童)。
------
【ランチクッキング担当/根津児童館 内舘さん】
子どもたちも最初は恥ずかしそうでしたが、食べながら交流館の方々との会話も弾んできました。根津は交流館・育成室・児童館の総合センターなので、今後も多世代交流の機会を多く作っていきたいと思います。
------
児童館では「パフェ作り」「チョコパーティー」「ホワイトキャンディデー」などの行事とともに、併設の交流館を利用する高齢者の方々をご招待しての「ランチクッキング」を例年開催しています。
作るものを考えるのは子どもたち。「去年はカレーだったから、今年はピザにしよう!」と決定。しかし低学年の子どもが多数参加する行事なうえ、調理スペースが狭い・・・。安全面や時間も含め、悩み抜いた末「ピザトースト」を作ることに。
涙をぬぐいながらも格闘した玉ねぎやピーマンなどの野菜も大きく切って「欲張りピザ」が完成!招待した高齢者の皆さんは、おかわりの配膳や片付けをいつの間にか手伝ってくれたり、「お行儀良く食べるのよ!」と孫に言うように接してくれるような場面も。
育成室でも「手作りおやつ」の日に、児童館同様、高齢者の方々をご招待して、「食をとおしての多世代交流」を積極的に実践しています。「若返ったわ~」と喜ぶ高齢者の皆さん、「この間一緒に過ごしたおばあちゃんと外で会ったよ~」と報告してくる子どもたち。食をとおして地域のみなさんとの交流が身近にできる喜びを実感しています。
(富久小学校内学童クラブ 浦上 航)
児童館ガイドラインから学ぶ
ガイドラインを読み解き、企画書にも反映を。
全国所長会議子育て分野分科会で、児童館ガイドラインについて学びました。今回のガイドラインに新たに加わったキーワードは『地域』。
地域をつなぐコ―ディネ―タ―としての児童館や学童が求められています。
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/kosodate13/dl/kosodate-h.pdf
(児童館ガイドライン)
◆児童館の機能・役割・・・地域組織活動の育成を支援し、子どもの育ちに関する組織や人とのネットワークの中心となり、地域の子どもを健全に育成する拠点としての役割を担う事
◆児童館の活動内容
○地域の健全育成の環境づくりー
・児童館の活動内容等を広報したり、地域の様々な子どもの育成活動に協力するなど、児童館活動に関する理解や協力が得られるように努める事
・地域の子どもの健全育成を推進する児童福祉施設として、地域組織活動等の協力を得ながら、その機能を発揮するように努める事
○ボランティアの育成と活動―・地域住民がボランティア等として、児童館の活動に参加できる場を提供する事
◆児童館と家庭・学校・地域との連携
・地域住民等が児童館を活用できるように働きかける事等により、地域の人材・組織との連携・協力関係を築く事
・児童虐待等により支援が必要な場合には、市長村や児童相談所と連携して対応を図る事が求められるので、要保護児童対策市域協議会に積極的に参加し、関係機関との連携・協力関係を築いておく事
【全国の取組みから】

みんなで作って食べるとおいしいね!食がつなぐ笑顔の輪
食事はいつ・誰と・何を・どのように食べるのかが大切です。生活支援の意味が大きい学童や児童館では子ども達自身が仲間と一緒に作って、みんなで食べる中で、多くを学び、心も体も大きく成長していきます。今回は富久小内学童クラブと根津児童館・育成室の取組みを紹介します。食を通じて地域の方との交流も始まっています。
富久小学校内学童クラブ(新宿区)では、「子どもキッチン」「おやつ買い」などの定例行事および3季休業期間中には「昼食作り」、そして手作りのおやつを日常的に提供し、子どもたちへの「食への関心」を高めるための活動を積極的に取り入れています。
「子どもキッチン」では、メニューを子どもたちが考え、必要な材料の個数・分量を子ども会議で決め、当日の行程・レシピを作成します。当日は学童の仲間たちに「おいしい

そんな取組みを重ねて、毎日のおやつのメニューが気になって仕方がない、みんなと作って食べることが大好きな子どもたちに成長しています。 また放課後事業のひろばでは、月1回「とみとみキッチン」を開催しています。特に今年度は月々の「旬の食材」を意識した料理(例えば「新じゃが」なら「じゃがもち」…)を参加者で作り、その旬の野菜がいつ取れるのか、あるいはその月々の旬の食材を「とみとみキッチン」たよりで紹介し、保護者や子どもたちへの「食への関心」を高める活動を行っています。
場所は変わって、文京区の根津児童館・根津育成室(学童)。
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【ランチクッキング担当/根津児童館 内舘さん】
子どもたちも最初は恥ずかしそうでしたが、食べながら交流館の方々との会話も弾んできました。根津は交流館・育成室・児童館の総合センターなので、今後も多世代交流の機会を多く作っていきたいと思います。
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児童館では「パフェ作り」「チョコパーティー」「ホワイトキャンディデー」などの行事とともに、併設の交流館を利用する高齢者の方々をご招待しての「ランチクッキング」を例年開催しています。
作るものを考えるのは子どもたち。「去年はカレーだったから、今年はピザにしよう!」と決定。しかし低学年の子どもが多数参加する行事なうえ、調理スペースが狭い・・・。安全面や時間も含め、悩み抜いた末「ピザトースト」を作ることに。

涙をぬぐいながらも格闘した玉ねぎやピーマンなどの野菜も大きく切って「欲張りピザ」が完成!招待した高齢者の皆さんは、おかわりの配膳や片付けをいつの間にか手伝ってくれたり、「お行儀良く食べるのよ!」と孫に言うように接してくれるような場面も。
育成室でも「手作りおやつ」の日に、児童館同様、高齢者の方々をご招待して、「食をとおしての多世代交流」を積極的に実践しています。「若返ったわ~」と喜ぶ高齢者の皆さん、「この間一緒に過ごしたおばあちゃんと外で会ったよ~」と報告してくる子どもたち。食をとおして地域のみなさんとの交流が身近にできる喜びを実感しています。
(富久小学校内学童クラブ 浦上 航)


2011-07-15
子育て事業部ニュース NO.5

毎日とても暑く、熱中症が心配です。節電対策で、保護者の就労の形が変わり、それに伴い早朝、土日も保育に対応する地域もでてきています。
震災を経て、色々な意味で、私たちの生活を見直す時期にきているのだと改めて感じます。みんなで知恵を出し合い、乗り越えていかなければと改めて思います。

【全国の取組みから】

奄美大島森の家くっかるより
奄美は去年より23日早く梅雨明けでした。お日さまが近くになるな~
…と思っていたら台風5号がやって来て、おうちがゆらゆらしています(^_^;) しかし、この台風はとっても貴重で奄美の自然を守るには必要だとか。たしかにここ3年ほとんど来なかった間に、サンゴが死んだり、やどかりが姿を見せなくなったり…
今年の夏休みから、くっかるとはまったく反対方向の小さな小学校の学童を始めます。小中学校で小学生は32人。
「学童がないから毎年学童のある地区に引っ越してしまって、ますます子どもが減ってしまうのです。来年は7人再来年も7人、そしてその次は13人の新1年生が、今現在、住んでいるのでこの子たちはこの地域にぜひとも居てほしくて」と、校長先生からのお願いでした。

先日、鹿児島に行って基金訓練の申請をしてきました!
母子家庭の多い島。無資格でなかなか就職できず、生活保護保に頼り、次第に社会復帰が困難になっていく…。この親の姿はこどもにとってプラスではない気が…。なので、がんばります(*^_^*)
さとうきび畑の間の一本道のさきに真っ青な空と入道雲が見ることのできる奄美。
自然のひとつひとつが元気のもとです。

全国のみなさん!ご家族で奄美に癒されにいらっしゃいませんか?
(奄美大島 森の家 くっかる こしま)
被災地とつなぐ絆 第2段!
•復興のシンボル!!復興を願い「はるかのひまわり」を咲かせよう
はるかのひまわりとは…
http://www5c.biglobe.ne.jp/~akimitsu/haruka-himawari.htm
平成17年阪神大震災で亡くなった加藤はるかさん(当時11)の自宅跡に咲いたヒマワリが、復興のシンボルとなり「はるかのひまわり」と呼ばれるようになりました。その後中越地震の被災地に届けられ、東日本大震災を受けた当地方にもその種が届いています。
その種が、総代会の時に関西事業本部から届き、全国へ…。
ぜひ、復興を願い、ひまわりを咲かせましょう。全国の子ども達から被災地の子どもたちへ…。今、植えると2カ月程度で花が咲くそうです。長い夏休み、水やりをしたり、お世話をする中で、子ども達の心にも大輪が咲く事を願って…。その種を被災地に送ったり、地域の方にも種を分けて、また植えて育てる…。そんな輪を広げていきましょう。という声に応えて所長会議で種が現場へ持ち帰られました。

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熱中症に注意!!子どもの暑さはプラス3℃ 港区札の辻保育室より

天気予報等で発表される気温は、地面から1.5mの高さで測ったものですから、晴れた日は照り返しの熱で、地面に近いほど温度が高くなり、子どもにとって体感温度は大人よりも高いのです。例えば地面から1.5mでは32℃でも地面から50cmでは35℃にもなっています。子どもはプラス3℃の暑さにさらされていることを常に考えて、気をつけましょう。また小さな子どもは自分で症状を訴えることができません。こまめに様子をみて、早目に対応しましょう。
・顔が赤い・ひどく汗をかいている
・ぐったりしていて元気がない→体温があがっています。
すぐに風通しのよい涼しいところへ移動し、水分を取る。
豊中 子育て応援まーるオープン!お祝いメッセージを届けよう昨年10月にスタートした基金訓練で、出会った5名の基金訓練性のみなさんが、労協の仲間となり
5月から、準備をすすめてきました。いよいよ7月10日に『みんなのきもちをまんまるつなぐ子育て応援まーる』が開所します。ホームサポート事業を中心に豊中の街づくりを目指します。
①まーるは平屋のお家です。


②「看板どこにつける?」皆で相談


③看板づくりも看板付けも全部自分たちで!


〒561-0881 豊中市中桜塚1-14-6 TEL:06-6855-0605 FAX:06-4866-5679
「みんなのきもちをまんまるつなぐ 子育て応援まーる」まで

2011-06-28
子育て事業部ニュース NO.4
総会・総代会が行われ、いよいよ本格的に、仕事おこしと東北復興にむけて、私たち自身が考え行動することが確認されました。今回は基金訓練修了生で立ち上げた、大野城児童デイサービす「ほっと」と子育て現場組合員が社会連帯の取組みとして、被災地支援に参加した様子をお伝えします。
【全国の取組みから】
大野城で障がい児 児童デイ「ほっと」オープン!
大野城事業所は大野城市の学童保育から見えた課題として、障がいのある子どもの居場所を作ろうと取り組んで参りました。児童デイサービス ほっとの開所が決まり、地域まわりや地域懇談会などで開所のご報告を差し上げると色々な声が聞こえてきます。
自治体まわりでは担当課の方から、詳細を聞かれたり見学に来たいという声があったり、関係団体まわりでも激励の言葉を頂きました。ほっとの近所や公民館などをまわると子どもの声が聞こえてくるのは元気が出るからいいという方もいますが、中には「子どもたちは外に飛び出さないようにしてください。本当は地域で子ども達を見ていきたいけれ
ども私たちも年を取っているから何かあったら心配です。知的障害を持っていたら家に忍び込んだりされたら対処できないから・・・。」という声がありました。
高齢化が進む民家ではたくさんの不安や心配事があるはずです。そのお隣の家は独居で玄関先は雑草が伸び放題で空き家のようなそのようなところに住んでありました。
地域懇談会では障がいのある子どもを持つ保護者6名を含む、公民館や自治体関係者など20名余りの方が集まりました。保護者から障がいのある子どもの受け入れ先が探してもなく行き場がなかったことや公園に遊びに連れていけなかったこと、家族からさえも子どもを理解してもらえなかった話など涙しながら、話して頂きました。この懇談会で初対面の保護者同士もいらっしゃいましたが、そのようなことはまったく関係もなく話しなが
ら涙するお母さんに背中をさすり「大丈夫よ。私もそうだったから・・。」とよりそっている姿がありました。障がいのある子どもの居場所もないこと、その保護者の居場所・心のよりどころがないことがどれだけ人を苦しめ、心を孤独にしていったのか計り知れないと深く感じました。
問い合わせの中で「児童デイサービスほっとのチラシを見たとき衝撃が走りました。」「本当に嬉しくなりました。」保護者と電話で話すと1回の通話が毎回長くなります。電話ではなく、人と人が出会い、今まで内にためていた不安や困難を出しあえるような関係づくりから始めていきたいと思います。今サロン的な機能を保護者と作っていこうと検討中です。
(九州事業本部 大野城事業所 濱崎佐和)
ほっと開所式のお知らせ
日時 2011年6月19日(日) 11:00より
場所 福岡県大野城市南ヶ丘3丁目17-28
NPO法人ワーカーズコープ 児童デイサービス ほっと
電話092-589-4756 ファックス092-589-4757
メール:onojo-gakudo@roukyou.gr.jp http://www.geocities.jp/workerscoopoonojyou/index.html
開所のお祝いメッセ―ジを、全国から届けましょう!!

子育て現場組合員も被災地ボランティアへ・・・
社会連帯をツールに、被災地復興にむけ私たちのできる事を!
6月4日に大門町で炊き出し・物資提供を行いました。午前11時から開始ということでしたが、それ以前から地域の方々が集まり、30分後には物資がほとんど無くなっている状態でした。これを見て地域の方々の困難さを痛感しました。
地元の方の民家の前をお借りして炊き出しを行っていて、そこで人形劇も開いたこともあり、地域の子どもたちが集まっていました。人形劇が終わってからは八広はなみずき職員の鈴木さんが子どもたちと新聞を使ったゲームやしりとり、マジックなどをして遊んでいて、笑顔が溢れていました。落ち着いてきたこともありますが、被災地でも子どもたちの姿は変わらないと感じたと同時に、子どもの天真爛漫な姿が周りの大人たちを元気にしていました。子どもが持っているパワーを改めて感じました。
私も今後何らかの形で東北復興に関わっていきたいと考えていますが、子どもの視点にたった援助や、その保護者の援助に焦点をあてて取り組んでいきたいと思います。
(東京東部 大島九丁目学童 山本 彰宏)
今回初めて、東北復興支援で石巻・女川に行きました。今回炊き出しを行った大門町は完全な形で残っている家はほとんどなく、住むことはできるという程度の状態でした。
炊き出しに協力いただいたご家庭も一階部分が被害を受けていて生活はできるものの、きれいな状態ではありませんでした。炊き出しを始めると取りに来られる方がどんどん増え、100食用意した炊き込みご飯もあっという間になくなりました。
炊き出しと一緒に行っていた物資の供給では、野菜・水がすぐになくなりました。やは
り食料は重要なところであり、今回は野菜やインスタント食品がありましたが、栄養面で考えると肉や魚というものも必要になってくると感じました。また、これ以外の部分では、ティッシュやタオル等の衛生面に関する物というものも、夏に向けて必要になってくるようです。炊き出しが終わったあとに、車で石巻市を回りましたが、その中には積まれているがれきが多かったので、震災後からこれまで復興に向けて努力してきた地域の方々の努力は相当なものであると思いました。同じ石巻市内でも被害が少ないところと、先日の風雨によりまだまだ水がはけていない場所、建物のほとんどがなくなっているところがあり、ここまで違うのかと感じました。このような状態を見て感じ
たこととしては、車が多く通っているところについては街の機能が復活してきていますが、少し奥に入った建物が被害を受けているところへの支援はまだまだ手つかずといった感じで、復興の兆しが少しずつ見えるも、まだまだ格差は大きいと思いました。
炊き出しに来られる方もなんとか生活している中で、食事や物資をとりにきていました。しかし、こちらが供給しているだけでは、街としての機能を復活させることにはつながらないと思うので、長期的な時間はかかると思いますが、供給という支援を続けながら、これがいらなくなり、自分達の街としての機能を再開させる支援を考えていきたいと思いました。
(東京北部 板橋学童 小川 勇気)
【全国の取組みから】
大野城で障がい児 児童デイ「ほっと」オープン!

大野城事業所は大野城市の学童保育から見えた課題として、障がいのある子どもの居場所を作ろうと取り組んで参りました。児童デイサービス ほっとの開所が決まり、地域まわりや地域懇談会などで開所のご報告を差し上げると色々な声が聞こえてきます。
自治体まわりでは担当課の方から、詳細を聞かれたり見学に来たいという声があったり、関係団体まわりでも激励の言葉を頂きました。ほっとの近所や公民館などをまわると子どもの声が聞こえてくるのは元気が出るからいいという方もいますが、中には「子どもたちは外に飛び出さないようにしてください。本当は地域で子ども達を見ていきたいけれ

高齢化が進む民家ではたくさんの不安や心配事があるはずです。そのお隣の家は独居で玄関先は雑草が伸び放題で空き家のようなそのようなところに住んでありました。
地域懇談会では障がいのある子どもを持つ保護者6名を含む、公民館や自治体関係者など20名余りの方が集まりました。保護者から障がいのある子どもの受け入れ先が探してもなく行き場がなかったことや公園に遊びに連れていけなかったこと、家族からさえも子どもを理解してもらえなかった話など涙しながら、話して頂きました。この懇談会で初対面の保護者同士もいらっしゃいましたが、そのようなことはまったく関係もなく話しなが

問い合わせの中で「児童デイサービスほっとのチラシを見たとき衝撃が走りました。」「本当に嬉しくなりました。」保護者と電話で話すと1回の通話が毎回長くなります。電話ではなく、人と人が出会い、今まで内にためていた不安や困難を出しあえるような関係づくりから始めていきたいと思います。今サロン的な機能を保護者と作っていこうと検討中です。
(九州事業本部 大野城事業所 濱崎佐和)
ほっと開所式のお知らせ
日時 2011年6月19日(日) 11:00より
場所 福岡県大野城市南ヶ丘3丁目17-28
NPO法人ワーカーズコープ 児童デイサービス ほっと
電話092-589-4756 ファックス092-589-4757
メール:onojo-gakudo@roukyou.gr.jp http://www.geocities.jp/workerscoopoonojyou/index.html
開所のお祝いメッセ―ジを、全国から届けましょう!!

子育て現場組合員も被災地ボランティアへ・・・
社会連帯をツールに、被災地復興にむけ私たちのできる事を!
6月4日に大門町で炊き出し・物資提供を行いました。午前11時から開始ということでしたが、それ以前から地域の方々が集まり、30分後には物資がほとんど無くなっている状態でした。これを見て地域の方々の困難さを痛感しました。
地元の方の民家の前をお借りして炊き出しを行っていて、そこで人形劇も開いたこともあり、地域の子どもたちが集まっていました。人形劇が終わってからは八広はなみずき職員の鈴木さんが子どもたちと新聞を使ったゲームやしりとり、マジックなどをして遊んでいて、笑顔が溢れていました。落ち着いてきたこともありますが、被災地でも子どもたちの姿は変わらないと感じたと同時に、子どもの天真爛漫な姿が周りの大人たちを元気にしていました。子どもが持っているパワーを改めて感じました。
私も今後何らかの形で東北復興に関わっていきたいと考えていますが、子どもの視点にたった援助や、その保護者の援助に焦点をあてて取り組んでいきたいと思います。
(東京東部 大島九丁目学童 山本 彰宏)

炊き出しに協力いただいたご家庭も一階部分が被害を受けていて生活はできるものの、きれいな状態ではありませんでした。炊き出しを始めると取りに来られる方がどんどん増え、100食用意した炊き込みご飯もあっという間になくなりました。
炊き出しと一緒に行っていた物資の供給では、野菜・水がすぐになくなりました。やは


炊き出しに来られる方もなんとか生活している中で、食事や物資をとりにきていました。しかし、こちらが供給しているだけでは、街としての機能を復活させることにはつながらないと思うので、長期的な時間はかかると思いますが、供給という支援を続けながら、これがいらなくなり、自分達の街としての機能を再開させる支援を考えていきたいと思いました。
(東京北部 板橋学童 小川 勇気)

子育て事業部ニュース NO.3
社会連帯で子育て現場メンバーも、石巻の炊き出しに出発しました。
今回のニュースでは、前回現地にいった報告と現場で子どもや地域の方と行った取り組みの報告です。また、実際にさいたまアリーナで被災者支援を行った臨床心理士の阿部さんからのお話を紹介します。
被災者の方には「頑張れ。元気ですか」ではなく、「ひでかったね(酷かったね)」という言葉がけをお願いします。
【全国の仲間の取組みから】
『見えてきたもの』
自分からお願いをし、東京五役の合宿に同行させていただいた。石巻・女川など言葉では言い表せない状態に町がなっていた。本当に自然の力は怖い。改め僕らは自然の中で生かされ、日本は海に囲まれた島国であることを実感した。
仙台駅で、帰りに少し時間ができたので、仙台市にあるワーカーズの児童館まで足をのばした。
今回、行かせてもらったのは、国見児童館。自分が到着したのは、6時ギリギリ。事務室では、今日の様子を話したり、片付け・明日の準備など組合員がアットホームに過ごしていた。学童室では、担当の職員とお迎えを待っている児童が映画を見たりしている。保護者が迎えにくると元気に「さようなら!」と言って帰っていく。どこにでもある児童館・学童の様子が災害のあった仙台市にもあった。
今回の災害で、本来あるはずなのに見えなくなっていた「人と人のつながり」「地域とのつながり」をはっきりと再確認できた。都内にいると、昼夜関係なしで時間に追われてしまう生活。便利さ・快適さばかりを追求し、私自身も自分にとって都合の良いつくられた社会を求めていた。今回、震災地に行かせてもらったことで、「困っている人がいれば声をかける」「困っていれば声をかけてくれる」昔からあったけど見えづらくなっていたもの。共に響きあう「響感」し合える人と人のつながりがみえてきた。
今回の震災に対し、「自分は何ができるか。」が問われている。「東京だからできるもの」「子育て現場だからでいること」「私だからできること」こんな時だから自分を信じ便利差ではない、心の豊かさを求め子育て現場をワーカーズで実現していきたい。
(東京東部事業本部 墨田八広はなみずき児童館 山田所長)
チャリティーコンサートINこぶし保育園・・・。
都内の保育園では、大震災当日から、職員体制のこと、余震、水の心配、送迎の事など、今まで考えられなかった対応を毎日、迫られました。
どんな状況でもこの子どもたちが将来日本をつくっていくのです。子どもの笑顔を大人の私たちが守っていかなければいけないと組合員の絆は強くなりました。そんな気持ちの中で、今私たちが出来る事は何かと考えました。そこで、心を癒すことを選択し、チャリティーコンサートを行う事にしました。
地域の音楽家3名に声をかけたところ、心よく受けて頂ました。お琴、クラリネット、ピアノ演奏による、こぶし保育園で初めてのコンサートの始まりです。地域の方、保護者、園児52名が参加し、トルコマーチ、アベマリアなど心癒される時間になりました。ビリーブでは子どもたちが、大きな声で歌いました。最後に、被災地への思いを込めて、全員でふるさとを歌って終わりました。次回も保育園でチャリティーコンサートを開催する予定です。
32,328円の義援金は被災された子どもたちの為に送られました。早く笑顔が戻る事を祈っています。
(東京北部事業本部 こぶし保育園 大森園長)
人と人との絆こそが大切・・・。震災から学んだこと
豊洲は、ここ数年で高層マンションが立ち並び人口も急増して、学童に通っている子どもたちは富裕層が多く、マンション名やその階数で、家はお金持ちなんだよという価値観を持っている子どももいます。毎日子どもたちと向き合うなかで、今しかできないこと、人間として大切なことを伝えられるよう職員で話しあい 理想の学童クラブ創りを目指しています。
この震災で子育て現場としてどういう支援ができるか考えていましたが、今回のお手紙プロジェクトを通じて心の交流をしたいと思いました。子どもたちにこの話をするとすぐ
に、お手紙を書きたい、絵を描いて送りたいとたくさんの子どもたちが集まってきてくれました。今30枚ほどのメッセージカードがあります。また、コマなど手作りのおもちゃを送ったり豊洲の子どもたちが楽しく遊んでいることなどを伝えていきたいと心をこめて作っています。
今回の事で子どもたちのやさしい心に出会いほっとしました。モノやお金ではない『人と人の絆こそが大切』という事も伝えられたらと思って取り組んでいます。
(東京東部事業本部 とよす彩 横林所長)
臨床心理士から学ぶ心のケア
阿部利恵さんは、臨床心理士として現在は、埼玉県内の中学校・高校でスクールカウンセラーをされています。今回の震災後は、3月下旬から「埼玉スーパーアリーナ」で双葉町から避難してきていた方たちの支援に当たられ、実際にそこで感じたことをお話し頂きました。
◆被災者と受け入れ側、被災者間にも「体験の差異」がある。大切なものを一瞬に奪われた人、いつ帰れるかわからない原発周辺の人・・・。喪失感を抱え、日常が断ち切られた人々には何気ない言葉も傷つけることになる場合がある。被災条件も様々な為、そこに留意しなくてはいけない。
◆東京に来て、文化、背景、言葉の違いはすごく大きい。経済格差も影響し、貧困の波が押し寄せてきている。
◆支援対象は誰か。まずはハイリスクな被災者に、安心・安全な生活(衣食住)を。被災者でなくとも、心の揺れやすい人(ハイリスクの人:例えばいじめ、虐待、不登校、発達障害等の問題を抱える人)はダメージを受けている。メディアで繰り返し災害の場面を見ることでもダメージを受けてPTSDの症状が出てきている。
◆誰のための支援か、今必要な支援か。ボランティアをしてあげるという気持ちではいけない。食事はでるが、自分らしさを欠いた避難所生活の中で、「ブロイラーみたいだ」と言った避難所のお年寄りもいる。自立の力を失わせない支援を。必要な援助の提供とともに、NOと言える自由を保障することも大切。
◆保護者にもねぎらいを。被災・避難以前と現在との差異を確認する。就学援助など支援の情報を提供する。
◆元気に見える子どもも傷ついている。大人が頑張っているのだから自分も頑張らねばと過剰適応の子もいる。数年後に症状が出ることもあるので、息の長い支援を。
◆学校・地域から受け入れられたと感じられるように。温度差への配慮が必要となる。あたたかい雰囲気つくりが一番。無力感を有力感に、自助力・自己効力感が活性化される支援を。そして、震災を忘れない、意識を持ち続けていく中・長期的な支援が必要である。
今回のニュースでは、前回現地にいった報告と現場で子どもや地域の方と行った取り組みの報告です。また、実際にさいたまアリーナで被災者支援を行った臨床心理士の阿部さんからのお話を紹介します。
被災者の方には「頑張れ。元気ですか」ではなく、「ひでかったね(酷かったね)」という言葉がけをお願いします。
【全国の仲間の取組みから】
『見えてきたもの』
自分からお願いをし、東京五役の合宿に同行させていただいた。石巻・女川など言葉では言い表せない状態に町がなっていた。本当に自然の力は怖い。改め僕らは自然の中で生かされ、日本は海に囲まれた島国であることを実感した。
仙台駅で、帰りに少し時間ができたので、仙台市にあるワーカーズの児童館まで足をのばした。
今回、行かせてもらったのは、国見児童館。自分が到着したのは、6時ギリギリ。事務室では、今日の様子を話したり、片付け・明日の準備など組合員がアットホームに過ごしていた。学童室では、担当の職員とお迎えを待っている児童が映画を見たりしている。保護者が迎えにくると元気に「さようなら!」と言って帰っていく。どこにでもある児童館・学童の様子が災害のあった仙台市にもあった。
今回の災害で、本来あるはずなのに見えなくなっていた「人と人のつながり」「地域とのつながり」をはっきりと再確認できた。都内にいると、昼夜関係なしで時間に追われてしまう生活。便利さ・快適さばかりを追求し、私自身も自分にとって都合の良いつくられた社会を求めていた。今回、震災地に行かせてもらったことで、「困っている人がいれば声をかける」「困っていれば声をかけてくれる」昔からあったけど見えづらくなっていたもの。共に響きあう「響感」し合える人と人のつながりがみえてきた。
今回の震災に対し、「自分は何ができるか。」が問われている。「東京だからできるもの」「子育て現場だからでいること」「私だからできること」こんな時だから自分を信じ便利差ではない、心の豊かさを求め子育て現場をワーカーズで実現していきたい。
(東京東部事業本部 墨田八広はなみずき児童館 山田所長)
チャリティーコンサートINこぶし保育園・・・。

都内の保育園では、大震災当日から、職員体制のこと、余震、水の心配、送迎の事など、今まで考えられなかった対応を毎日、迫られました。
どんな状況でもこの子どもたちが将来日本をつくっていくのです。子どもの笑顔を大人の私たちが守っていかなければいけないと組合員の絆は強くなりました。そんな気持ちの中で、今私たちが出来る事は何かと考えました。そこで、心を癒すことを選択し、チャリティーコンサートを行う事にしました。
地域の音楽家3名に声をかけたところ、心よく受けて頂ました。お琴、クラリネット、ピアノ演奏による、こぶし保育園で初めてのコンサートの始まりです。地域の方、保護者、園児52名が参加し、トルコマーチ、アベマリアなど心癒される時間になりました。ビリーブでは子どもたちが、大きな声で歌いました。最後に、被災地への思いを込めて、全員でふるさとを歌って終わりました。次回も保育園でチャリティーコンサートを開催する予定です。
32,328円の義援金は被災された子どもたちの為に送られました。早く笑顔が戻る事を祈っています。
(東京北部事業本部 こぶし保育園 大森園長)
人と人との絆こそが大切・・・。震災から学んだこと
豊洲は、ここ数年で高層マンションが立ち並び人口も急増して、学童に通っている子どもたちは富裕層が多く、マンション名やその階数で、家はお金持ちなんだよという価値観を持っている子どももいます。毎日子どもたちと向き合うなかで、今しかできないこと、人間として大切なことを伝えられるよう職員で話しあい 理想の学童クラブ創りを目指しています。
この震災で子育て現場としてどういう支援ができるか考えていましたが、今回のお手紙プロジェクトを通じて心の交流をしたいと思いました。子どもたちにこの話をするとすぐ

今回の事で子どもたちのやさしい心に出会いほっとしました。モノやお金ではない『人と人の絆こそが大切』という事も伝えられたらと思って取り組んでいます。
(東京東部事業本部 とよす彩 横林所長)
臨床心理士から学ぶ心のケア
阿部利恵さんは、臨床心理士として現在は、埼玉県内の中学校・高校でスクールカウンセラーをされています。今回の震災後は、3月下旬から「埼玉スーパーアリーナ」で双葉町から避難してきていた方たちの支援に当たられ、実際にそこで感じたことをお話し頂きました。
◆被災者と受け入れ側、被災者間にも「体験の差異」がある。大切なものを一瞬に奪われた人、いつ帰れるかわからない原発周辺の人・・・。喪失感を抱え、日常が断ち切られた人々には何気ない言葉も傷つけることになる場合がある。被災条件も様々な為、そこに留意しなくてはいけない。
◆東京に来て、文化、背景、言葉の違いはすごく大きい。経済格差も影響し、貧困の波が押し寄せてきている。
◆支援対象は誰か。まずはハイリスクな被災者に、安心・安全な生活(衣食住)を。被災者でなくとも、心の揺れやすい人(ハイリスクの人:例えばいじめ、虐待、不登校、発達障害等の問題を抱える人)はダメージを受けている。メディアで繰り返し災害の場面を見ることでもダメージを受けてPTSDの症状が出てきている。
◆誰のための支援か、今必要な支援か。ボランティアをしてあげるという気持ちではいけない。食事はでるが、自分らしさを欠いた避難所生活の中で、「ブロイラーみたいだ」と言った避難所のお年寄りもいる。自立の力を失わせない支援を。必要な援助の提供とともに、NOと言える自由を保障することも大切。
◆保護者にもねぎらいを。被災・避難以前と現在との差異を確認する。就学援助など支援の情報を提供する。
◆元気に見える子どもも傷ついている。大人が頑張っているのだから自分も頑張らねばと過剰適応の子もいる。数年後に症状が出ることもあるので、息の長い支援を。
◆学校・地域から受け入れられたと感じられるように。温度差への配慮が必要となる。あたたかい雰囲気つくりが一番。無力感を有力感に、自助力・自己効力感が活性化される支援を。そして、震災を忘れない、意識を持ち続けていく中・長期的な支援が必要である。

2011-06-21
子育て事業部ニュース NO.2
震災から2カ月。未だ、原発の問題は解決せず、内部被ばくの心配も聞こえてきています。また、被災地では、心のケアの必要な子ども達も増えてきており、私たちもケアについて学ばなければいけないと思います。
そういった学ぶ場を作るために、今年もこども未来財団への企画を練り始めています。
労協の子育て現場の強みは、全国に様々な事業所がある事だと思います。
東京の水が汚染された時には北海道から水40箱を送ってもらい、行政よりも早い対応に利用者からも喜びの声が上がっています。
災害時は全国からの支援ができる組織であることも、企画書に反映されています。
【全国からたくさんのメッセージが】
仙台ののびすく長町南(ひろば・一時保育)が再オープンをしました。しかし、震災で建物が水浸しで、おもちゃもつかえない状態にある事を聞き、全国の仲間に呼びかけました。
するとたくさんの応援メッセージと共にたくさんの物資が東北に送られました。
今回は上田事業所の取り組みをお伝えします。
•週報に綴られた上田の組合員の温かい気持ち・・・。
・クラブ内と自宅をひっくり返して遊具や文具などをかき集める。
友達にもお願いすると、「絵具でも良い?」と寄付してくれた。
幸せなことに、菅平では地域の方からのたくさんの寄付の遊具があり、使い切れないでしまっていたものもあるので、やっとお役にたてることができたことをとても嬉しく思う。どんな子が使ってくれるのかを考えただけで幸せな気持ちになった。
クラブの玄関に寄付のお願いと張り紙をしたところ、さっそく幼児用品を持ってきてくださる方いてありがたい。(Kさん)
・26日に届いた子育て事業部からの連絡を子どもたちの前で読むと、子どもたちは「すぐ
遊べるコマつくろうよ」といい、5年生が皆に教えながら作った。
「ゆっくりでいいよ。そのかわりきれいなのを折ろうよ」と言いながら丁寧に指導してくれた。
折り紙3枚つかっておるのだが、とても難しい。でも皆がんばって文句も言わず折ってくれた。その他にも、シュリケンやきりん、鳥など自分のできるものを作ってくれた。
いつもは「面倒くさい。庭で遊びたい」と言っている子どもたちだが、3日間はだまっていても自ら進んで参加してくれた。
子どもの心に感じるものがあり、できることはするという気持ちがあり、成長を感じ感激した。(Mさん)
・ファックスで来ていた仙台のひろばの話をすると、家庭訪問で早く帰ってきた3,4年生
中心にあっという間にメッセージの絵と竹トンボ、フリスビーをつくってくれる。
集中して頑張っていた。子どもたちがつくったメッセージや手作りおもちゃを玄関に置いて迎えのお母さんの目に入れば・・と思いつつ「何か協力していただけるものがあったらうれしいです」という張り紙をする。「こんなものはどうですか」と聞いてくれるお母さんもいて、鉛筆や毛糸を持参してくれた。(Nさん)
・仙台の児童クラブやひろばが再オープンするに当たり、何もない状態の話を子どもたちにすると、子どもたちはいつになく真剣に受け止め、絵手紙を書く子が大勢いた。また、家で使っていないので仙台の人達にあげたいと、家から持ってきてくれた子が何人もいた。
皆、優しく温かい気持ちが育っていてくれ、大変うれしく、胸があつくなった。(Hさん)

•姉妹都市ならぬ、姉妹子育て施設でお手紙交換・・・。
全国15カ所の子育て現場のみなさんが決まりました
福島の被災した子どもが、避難した先で、間違った知識からいじめにあうというニュースを耳にした時に、これは大人の責任だと思いました。
その為には、私たち大人が正しい知識を持ち、子どもに伝えていかなければなりません。
そのためにも、被災地の子ども達との交流からお互いが学びあえるのではと考え、「子ども達の言葉を手紙にして、被災地の子ども達に届けるのはどうですか?」と全国の仲間に呼びかけました。
去年の10月に豪雨で被害を受けた奄美大島の森の家くっかるや中越沖地震の記憶に新しい新潟、そして今回、液状化により運営できなくなっていた浦安、また仙台出身の組合員がいる滋賀県草津市のびっこ大路など、辛い経験をした仲間にも声をかけました。
この大震災を、子ども同士だけでなく、組合員同士の情報交換の場にもしていきたいと思います。
15ヶ所のやり取りの中で、新たに子どもの成長や心の癒し、また学びが積み重なっていきます。2012年の子育て協同集会では、そのやり取りしてきた手紙が会場いっぱいに飾られる事を楽しみにしています。
•子どもの心のケアのために
・「今は安全だよ」と伝えてあげる
・身に起きた出来事を繰り返し話す子どもに何度でも耳を傾けてあげる
・時間と共に自分らしさを取り戻せると伝える
・自信がある事をするように促し、ほめてあげる
・以前の生活パターンにできるだけ早く戻す
・あまり大きな責任を与えないように注意
・友達と遊べる時間や場所を与えてあげよう
・楽しみにしている事は続けさせてあげよう
・ゆっくりと話ができる時間を夜に作るとよい
・赤ちゃんがえりや変化をばかにしないように
(■日本小児科医会発行小冊子「もしものときに・・・子どもの心のケアのために」より抜粋)
そういった学ぶ場を作るために、今年もこども未来財団への企画を練り始めています。
労協の子育て現場の強みは、全国に様々な事業所がある事だと思います。
東京の水が汚染された時には北海道から水40箱を送ってもらい、行政よりも早い対応に利用者からも喜びの声が上がっています。
災害時は全国からの支援ができる組織であることも、企画書に反映されています。
【全国からたくさんのメッセージが】
仙台ののびすく長町南(ひろば・一時保育)が再オープンをしました。しかし、震災で建物が水浸しで、おもちゃもつかえない状態にある事を聞き、全国の仲間に呼びかけました。
するとたくさんの応援メッセージと共にたくさんの物資が東北に送られました。
今回は上田事業所の取り組みをお伝えします。
•週報に綴られた上田の組合員の温かい気持ち・・・。

・クラブ内と自宅をひっくり返して遊具や文具などをかき集める。
友達にもお願いすると、「絵具でも良い?」と寄付してくれた。
幸せなことに、菅平では地域の方からのたくさんの寄付の遊具があり、使い切れないでしまっていたものもあるので、やっとお役にたてることができたことをとても嬉しく思う。どんな子が使ってくれるのかを考えただけで幸せな気持ちになった。
クラブの玄関に寄付のお願いと張り紙をしたところ、さっそく幼児用品を持ってきてくださる方いてありがたい。(Kさん)
・26日に届いた子育て事業部からの連絡を子どもたちの前で読むと、子どもたちは「すぐ

「ゆっくりでいいよ。そのかわりきれいなのを折ろうよ」と言いながら丁寧に指導してくれた。
折り紙3枚つかっておるのだが、とても難しい。でも皆がんばって文句も言わず折ってくれた。その他にも、シュリケンやきりん、鳥など自分のできるものを作ってくれた。
いつもは「面倒くさい。庭で遊びたい」と言っている子どもたちだが、3日間はだまっていても自ら進んで参加してくれた。
子どもの心に感じるものがあり、できることはするという気持ちがあり、成長を感じ感激した。(Mさん)
・ファックスで来ていた仙台のひろばの話をすると、家庭訪問で早く帰ってきた3,4年生

集中して頑張っていた。子どもたちがつくったメッセージや手作りおもちゃを玄関に置いて迎えのお母さんの目に入れば・・と思いつつ「何か協力していただけるものがあったらうれしいです」という張り紙をする。「こんなものはどうですか」と聞いてくれるお母さんもいて、鉛筆や毛糸を持参してくれた。(Nさん)
・仙台の児童クラブやひろばが再オープンするに当たり、何もない状態の話を子どもたちにすると、子どもたちはいつになく真剣に受け止め、絵手紙を書く子が大勢いた。また、家で使っていないので仙台の人達にあげたいと、家から持ってきてくれた子が何人もいた。


•姉妹都市ならぬ、姉妹子育て施設でお手紙交換・・・。
全国15カ所の子育て現場のみなさんが決まりました
福島の被災した子どもが、避難した先で、間違った知識からいじめにあうというニュースを耳にした時に、これは大人の責任だと思いました。
その為には、私たち大人が正しい知識を持ち、子どもに伝えていかなければなりません。
そのためにも、被災地の子ども達との交流からお互いが学びあえるのではと考え、「子ども達の言葉を手紙にして、被災地の子ども達に届けるのはどうですか?」と全国の仲間に呼びかけました。
去年の10月に豪雨で被害を受けた奄美大島の森の家くっかるや中越沖地震の記憶に新しい新潟、そして今回、液状化により運営できなくなっていた浦安、また仙台出身の組合員がいる滋賀県草津市のびっこ大路など、辛い経験をした仲間にも声をかけました。
この大震災を、子ども同士だけでなく、組合員同士の情報交換の場にもしていきたいと思います。
15ヶ所のやり取りの中で、新たに子どもの成長や心の癒し、また学びが積み重なっていきます。2012年の子育て協同集会では、そのやり取りしてきた手紙が会場いっぱいに飾られる事を楽しみにしています。
仙台の子育て現場 | 全国の姉妹施設 | |||
蓮坊小路マイスクール児童館 | 豊洲学童 | 東京江東区 | 上田事業所 | 長野上田市 |
荒町児童館 | 春日児童センター | 福岡春日市 | 浦安学童 | 千葉浦安市 |
国見児童館 | のびっこ大路(学童) | 滋賀草津市 | 足立東和わくわく | 東京足立区 |
大野田児童館 | 立花児童館 | 東京墨田区 | 新潟亀田東児童館 | 新潟 |
のびすく長町南(ひろば他) | Pokke (ぽけっとさん) | 東京港区 | 森の家くっかる | 奄美大島 |
•子どもの心のケアのために
・「今は安全だよ」と伝えてあげる
・身に起きた出来事を繰り返し話す子どもに何度でも耳を傾けてあげる
・時間と共に自分らしさを取り戻せると伝える
・自信がある事をするように促し、ほめてあげる
・以前の生活パターンにできるだけ早く戻す
・あまり大きな責任を与えないように注意
・友達と遊べる時間や場所を与えてあげよう
・楽しみにしている事は続けさせてあげよう
・ゆっくりと話ができる時間を夜に作るとよい
・赤ちゃんがえりや変化をばかにしないように
(■日本小児科医会発行小冊子「もしものときに・・・子どもの心のケアのために」より抜粋)
