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労協センター事業団静岡事業所(富士市福祉キャンパス現場)



コスト削減だけではない民間委託
食と農をつなぐ新たな展開へ

センター事業団静岡事業所は、富士市直営で運営されていた「福祉キャンパス」(知的障がい児の寮、作業所)の調理業務を2年前から委託で行っている。

06年に委託に出される動きが出ると、まず職員が反対運動をおこした。「給食は児童の楽しみであり、営利企業の『安かろう、悪かろう』になるのは困る」と。市民的な運動に広がり、市長は「内容を重視して選定する」と回答。

当時、仕事拡大をめざしていた聖隷富士病院現場(調理補助の仕事)の組合員もこの運動に加わり、 企画書で「病院内の厨房業務に携わり、『食べる』という営みが、医療とともに、『命をつなぐ』ためにいかに大切であるかを学びました。…『食』を通したコミュニケーションを密にすることで利用者の健康づくりに貢献していきたい」と述べ、それまでの経験から衛生管理や時間短縮のスキルに自信があることを伝え、受託につなげた。 福祉キャンパスまつり

この9月12日に開かれた「福祉キャンパスまつり」には現場の10人全員が参加。県から、地産地消推進団体としての委託を受けて取り組んでいる「地産地消弁当」をはじめ、手作り品が並んだ。毛糸の帽子。中には、髪の毛をかきむしってしまう子どもたちのために手編みしたという帽子も。普段の調理業務でも、子どもたちに「親のような気持ち」で接しており、「すごく優しい気持ちになります」と、組合員たちは話す。

静岡事業所は県の「しずおか地産地消草の根展開事業」にも参加、児童の農業体験も考えている。 また、聖隷富士病院では、今年11月から3度に渡り、地場の産物を使った食事を出す。 事業所がその先に目指すものは、「食の地域福祉事業所」。 「地元の豊かな自然から生まれた美味しい食べ物を、地域の人たちに知ってもらうアンテナショップを」を拠点に、地産地消の促進や就職難の若者の就農などにつなげ、地域活性化、まちおこしへ、という構想だ。

(労協新聞10月5日号に詳報掲載)




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