協同労働の協同組合
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「協同労働の協同組合」とは



協同労働による「仕事おこし・まちづくり」の協同組合です。

■定義 ~協同労働の協同組合とは


協同労働の協同組合とは、働く人々・市民が、みんなで出資し、
民主的に経営し、責任を分かちあって、人と地域に役立つ仕事をおこす協同組合です。
協同労働とは、働く人どうしが協同し、利用する人と協同し、地域に協同を広げる労働のことです。


■ミッション ~協同労働の協同組合がめざすもの

協同労働の協同組合は、
  1. 人のいのちとくらし、人間らしい労働を、最高の価値とします。
  2. 協同労働を通じて「よい仕事」を実現します。
  3. 働く人びと・市民が主人公となる「新しい事業体」をつくります。
  4. すべての人びとが協同し、共に生きる「新しい福祉社会」を築きます。
■原則 ~協同の労働・経営・運動のための指針
    第1原則・・・働く人びと・市民が、仕事をおこし、よい仕事を発展させます。
    第2原則・・・すべての組合員の参加で経営を進め、発展させます。
    第3原則・・・「まちづくり」の事業と活動を発展させます。
    第4原則・・・「自立と協同と愛」の人間に成長し、協同の文化を広げます。
    第5原則・・・地域・全国で連帯し、協同労働の協同組合を強めます。
    第6原則・・・「非営利・協同」のネットワークを広げます。
    第7原則・・・世界の人びとと連帯して「共生と協同」の社会をめざします。
■経営理念 ~全組合員経営・共感の経営からコミットメント経営へ

委託事業を運営する中で、働く仲間が雇われる意識を超えて、どうしたら事業所の主体者として成長していかれるのか、地域から共感を受けられるのかを自らに問う中で確立してきたのが「全組合員経営」「共感の経営」です。
今、事業が、地域福祉、子育て支援、公共サービスなど、地域社会の生活全般に関わるものへと発展する中で、働く人はもちろんのこと、利用者や地域の人たちも広く主体者として関わる経営が求められるようになりました。
「コミットメント経営」は、すべての人が連帯性を高めながら、地域を再生する主人公として成長していくための経営路線です。


人間らしく働き、豊かに暮らせる社会を目指して

私たちが生きる社会


今、私たちの暮らしの中に、心からくつろげる場所があるでしょうか。 長時間労働、不安定な雇用、ニート、フリーター、失業者の増加、自殺者は3万人を超え続け、出生率は減り続ける中で、多くの人たちは漠然とした不安を感じているのではないでしょうか。「能力主義」や「市場至上主義」による競争と格差社会が深刻化し、営利追求のためなら、人々の生活の安心や安全も脅かされる社会です。子どもの頃から競争に追い立てられ、相手を蹴落としながら生き残る社会の中で、少しでも遅れをとったり、異議を唱えれば排除され、「生きづらさ」の実感が若い世代の中でも広がっています。

仕事の広がり
私たちはそのような社会の中で、本当に豊かな社会とは何かを考え続けてきました。金儲けが第一の目的ではなく、人の命と暮らしを大切にする、働くことに喜びを感じられ、地域の中で必要とされる存在になること、それらを追求しながら今日の労働者協同組合を育ててきました。
20年前、私たちは清掃と物流の小さな委託現場から始まりました。小さかった委託現場から、新しい仕事と仲間を次々と増やしてきました。そして今や物流、総合施設管理、介護、子育て、障がい者就労支援、若者自立支援、食・農関連など、全国380 ヵ所に広がりました。私たちの考え方に注目する自治体も増えて、公共施設の指定管理の仕事も全国に広がっています。

法制化の取りくみ
地域に根ざした非営利活動や市民事業が活発になる中で、私たち労働者協同組合の、自ら出資し、働き、経営に参加するという「新しい働き方」は、今や多くの人々の共感を受けながら、大きく発展していこうとしています。しかしながら、この協同労働を支える法律がまだ日本にはありません。
すべての人々が働くことを通じて成長・発達し、社会とつながり、協同の文化を根づかせる主体となっていく道。私たちはそのためにJA(全国農業協同組合中央会)や、ワーカーズコレクティブ、様々な労働組合や市民団体と一緒に「協同労働の協同組合法」の制定を求めています。

私たちの目指すもの
私たちは多様な仕事の広がりを経験する中で、人と人とのつながりを深め、地域を活性化するための様々な提案をしています。また、地域懇談会を各地で開催して、その地域の人たちが何を必要としているのか、何か私たちと一緒にできることはないかを考えています。ヘルパー講座やコミュニティ講座などの人を育てる事業の他、公共のあり方を考えるシンポジウムなど、私たちの考え方を多くの人に知ってもらうための取り組みをしています。
隣の人の顔がわかる、困ったときに助けあえる、「地域コミュニティ」を再生しながら、新しい社会の創造、新しい公共のあり方に挑戦する。人と地域に必要な仕事や活動を、地域の人々と共に創り出し、広げていくことを、私たち労働者協同組合は目指しています。


働く人を主人公にする私たちの働き方

公共サービスの「市場化・営利化」ではなく「市民化・社会化」をめざします。

雇用される働き方 ~市場主義と競争原理に基づく営利の追求が目的


雇用されない働き方(私たちの働き方) ~協同労働による仕事の創造と社会貢献が目的

『3 つの協同』私たちは3 つの協同をいつも心がけています


私と労協

働くことが出来る喜び
芝山地域福祉事業所 小椋 真一(千葉県芝山町)
今まで働くことに意味を見出せずに疑問や不安を抱えていた自分にとって、労協での就労は「働く」ことの喜びや大切さを学べる環境であり、自分の居場所にもなっています。
それは、上下関係ではなく一人ひとりが主人公であり、競争するのではなくお互いが支えあって高め合う関係であり、自らの利益だけでなく社会全体をよくしようとする運動であって、そういう考えの元で「働く」ことが出来る喜びを今、感じています。

一歩進めた自分に
佐倉市ヤングプラザ 島野 哲平(千葉県佐倉市)

もともと若者自立塾(12 ページ参照)スタッフとして活動を始めるまでは、自分自身こそが大変いい加減な生活をしていました。
大学を中退し、目標も定まらず、アルバイトなどで時間を潰す日々。そんな生活でしたが、幸いにも親や友人には大変恵まれ、またその関係の中で自分自身の成長や自分のかかわった人の変化・成長を実感できるような機会にも恵まれました。
「そういった機会にもっと巡り会いたい」という思いが強くなった時に、若者自立塾の存在を知り、スタッフとして飛び込むことになりました。
辛いことは増えたけれど、「自分が何をしたいのかわからない」と悩み、目の前にある山に登らず立ち止まっていた自分から、登りながら悩む自分に一歩進めたことが嬉しく思えます。

やりたいことが出来る楽しみ
京都第2事業所 森川 結美(京都市左京区)

京都生協の共同購入の新しい担い手として企画された、ネットワークレディとしてセンター事業団に入団し、はじめの3年間はひたすら商品をお届けしていたのですが、突如契約が打ち切りとなってしまいました。多くの
組合員は所属を生協に移す中、私はセンター事業団に残りました。その後、残った仲間と一緒に3級ヘルパー講座や、生協食堂現場の責任者を経て、今は配食の事業を行なっています。
いろんなハードルを仲間の支えで越えられ、辿り着いた今の現場。しんどかったり苦しかったりはするけれど、それよりも利用者さんの喜ぶ顔を見続けたい。利用者さんへ配達した際に聞く喜びの声、口コミにより仕事が広がっていくことを実感できる嬉しさ。そして、やりたいことを実現できる楽しみがここにはあります。



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