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2010-05-15

協同労働の協同組合法は“日本にどうしても必要な法”

 5月9日、千葉県市川市市民会館ホールで開かれた、「協同労働の協同組合法制化記念フォーラム」で、法制化市民会議の笹森清会長が講演。この法の意義について強調しました。

 「雇用される働き方は、階層化され、二極化され、とんでもない格差につながり、貧困社会、働きたくても働けない社会をつくってしまった。その根本のところをどう直していくのか。かつてGHQは、労働組合をつくりなさいと言い、働く人の力を活用して日本を再建した。しかし日本には、いまだに労働を中心とした協同組合法がない。これは、働く場や、地域や、景気や、日本社会全体をよくしていく法だ」

 「全国の自治体の半分近く、800近い都道府県、市町村で、協同労働の協同組合法を実現せよという意見書を採択していただいた。それは、支え合い、助け合ってきた日本社会、地域の絆を取り戻すための働き方と、それをサポートするための仕組みをつくる法だと理解されたからだ」

 「緊急性があるのか、という意見もある。世界の景気はもっと悪くなるだろう。これからの日本社会で、この法律の網をかけることによって、どのくらい働く人たちを救えるか。中卒、高卒の就職率が悪い。それは彼らの責任か。行政、国、社会そのものの責任ではないか。それを自分たちでカバーしあおうという働き方、こんな素晴らしい働き方はないではないか。だから急いでもらわなければいけない。緊急性の質が違うのだ」

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 さらに、「新しい公共」を担ううえでも、この法が不可欠であることを指摘した後、誤解・偏見に対して、こう述べました。
 「人に使われて給料をもらう働き方をするのが一般的な労働者概念であり、そのもとでの法律と、この働き方とその法は違う。私自身も45年間、雇用労働の世界で生きてきて、頭を切り換えるのには時間がかかった」

 そして、協同労働で働く仲間たちに熱く訴えかけました。
 「現実にこういう働き方をみなさんは30年間やってこられた。最低賃金を破るようなところもない。地域社会に貢献したい、困っている人たちを助けたい、という思いでやってこられた。しかし、法律がないために、そういう働き方がなかなか広がらない。どうしても根拠法が必要だ。その思いを、確信と情熱を持って伝え続け、理解者を増やし、法律の成立を実現しよう。この法が日本社会に必要だということを多くの国会議員、地方議会、行政の方々に理解してもらえてきた。このことを結実するために最後まで力を合わせ、情熱を持ち続けよう」
 
 永戸祐三会長代行も、まとめで協同労働の実践はあらゆる人に『希望』という二文字を教えるだろう、ぜひ、国会議員の方々へ理解をお願いし、法制化を早期に、と訴えました。

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 「法案にさまざまな意見が出ている。共通している危惧は、『安上がりの労働力を作る悪法ではないか』というものだ。しかし我々の30年の事業実績の中でも最低賃金を割ったことはない。
 『ギリシャ神話』から世界は再び三度、破綻の危機にある。企業が破綻した時、我々はどこに救いを求めるのか、誰が救ってくれるのか。ワーカーズコープが指定管理者になったところへ面接にくる人たちは、80社、100社応募しても面接にすらこぎつけなかったという人が圧倒的だ。

 協同労働の協同組合法に反対する人がいてもいい。しかし、失業者の困難きわまる、切羽詰まったこの事態をリアルに認識しているのか。「この道がある」といってくれる国会議員はいるのか。
 自分たちで資本を作ろう、自分たちで経営しよう、自分たちで誇りある仕事をつくろう、という法律の何がおかしいのか。

 すでにして、『協同労働』が社会の言葉となり、協同労働の協同組合は、社会の存在、事実となっている。社会をよりよくするための仕事を進め、拡大し、市民の高い評価も得ている。
 私たちは、地域で生活する市民が協同で力を出し合って地域をより発展させる、みんなの生活を向上させるために、自分の力や知恵をだそう、そこには協同の道しかない、と考えてきた。

 『協同』を辞書でひくと、「心を合わせ、力を合わせ、助け合って仕事をすること」とある。それが地域で断ち切られたからこそ、人間の絆を再生するために働こう、協同労働でやろう、といっているのだ。

 地域社会で新しい公共を誰がつくれるのか、どのようにか。そこに協同労働の役割がある。地域で市民が自分の知恵と力を出し合って、地域社会で出来ることをどんどん実現していく、という流れをつくる以外に、新しい公共といっても言葉だけに終わる。
 社会が新しい力を求めている。生まれ出る新しい力は、旧社会のどのような束縛も受けることはない。自己の社会的・歴史的使命へ向かって、ひた走ることが大事だ。その実践の数々の事実は、あらゆる人々に“「希望“という二文字の存在を教えるだろう。

 そういう新しい社会への期待をつないだ全国の力を、『どうしても法律をつくってほしい』という強い声として、国会議員に届けていただけるようお願いしたい」
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category総合  time2010-06-03 13:32