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2013-10-15

山形・陽だまり 生保受給者の中間的就労

共生型施設こその支援が
「本当に楽しかった。陽だまりで働き
たい」

 宅老所、保育所、放課後等デイサービスを一体的に運営するNPO法人ワーカーズコープ山形地域福祉事業所陽だまりは、山形市の委託で「生活保護者に対する中間的就労事業」を8月から始めています。支援は週1回、月4回で1クール。来年3月までに計50人を受け入れる予定。児童養護施設、高齢者施設、子育て施設、公民館などと連携して実施していきます。

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参加者が作った看板の前で、スタッフ、子どもたちと



かかわりの中で 変わる参加者
 事業は、生活のリズムや外に出て人との関係をつくることで、就労意欲を喚起するなどを目的にしています。
 8月は他の施設との調整がつかず、全4回を陽だまりで受け入れることに。8日から男性6人、女性1人の事業参加者がきました。
 陽だまりでの仕事は掃除、施設の整備、庭の手入れなど。ヘルパーの資格を持つ女性参加者は、高齢者や子どもたちの世話など。
 じつは、3日前、山形市役所で高橋初子さん(前所長・現東北事業本部副本部長)らが7人と対面した際は、「尋常じゃない雰囲気」を感じたそうです。
 しかし、初日に「認知症の高齢者が、どんどん忘れてしまう不安や焦りの中で生活していること、障がい児の保護者が偏見の中で懸命に子育てをしていること、高齢者や子どもたち、保護者と職員が寄り添うようにケアをしていることなどを話すと、涙を浮かべて聞く人も。そして、雰囲気が変わった」そうです。
 また、スタッフが参加者らを対等に受け入れるように努力しているうちに、7人はどんどん積極的になり、自分で仕事を探し、子どもたちや高齢者とも交流を深めるようになりました。
 高橋さんはこの変化を「様々な人と出会い、支え合いたいと思ったのでは」と分析します。
 様子を見に来た市の担当者も、「顔つきが違う。作業を懸命にしている」と感心。
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子どもたちと近くの川へ。日々のふれあいで子どもたちと参加者の仲が深まっていく



支援担当のサポート役として非常勤で
 高橋さんは「仲間として何か形に残るものを」と考え、参加者に職員専用の駐車場の看板作りを頼みました。「これなら道から見えるので、支援期間が終わっても互いの存在を感じ、気にかけられる」と。
 高橋さんは「デザインも材料費なども全員で話し合って決め、参加中に完成させてほしい」と注文しました。
 最後の日にお別れの会をすると、「ここで働ければね」と、参加者がポツリ。
 それを聞いた高橋さんは「何か、仕事ができれば……仕事おこし準備会をしたい」と思い、「事業が終わったら、同窓会を」と提案しました。
 後日、市の担当者から、女性参加者から「本当に楽しかった。陽だまりで働きたい」と相談があったと連絡が来ました。
 そこで、この女性を中間的就労支援担当者のサポート役として、週3回の非常勤で、受け入れることにしました。「当事者だから分かる部分もある。事業参加者の支えになって欲しい」と。
 他の参加者からも市に、「ボランティアでもいいから、陽だまりに行きたい」と相談があり、「大歓迎」と返事。
 市の担当者は、「これまでは訪問しても居留守などでなかなか会えなかったが、陽だまりに行った人たちは出てくるようになった」と、受給者の変化に手応えを感じています。
 9月からは、連携する施設にも受け入れてもらい、陽だまりは月1回に。一度も参加しない人や休む人、「子どもと高齢者は大っ嫌いだ!」と叫んだ人もいます。
 「一人ひとり、状況が違うから、対応はなかなか大変」「次回につながるフォローがうまくできていない」などの課題もスタッフから出されており、試行錯誤の日々です。
 「困窮者就労支援のモデル事業が来年、山形市でも始まる。その一部でも担えないか挑戦する」と、高橋さんは力を込めます。同時に、今回受け入れた人たちとの仕事おこしを模索していきます。

ワーカーズコープちば菊地専務のつながりで
 陽だまりは2年前、山形市に生活保護受給者の就労・自立支援の提案をしましたが、実現しませんでした。
 しかし昨年、市の担当になった方が、ワーカーズコープちば(生活保護受給者支援もしている)の菊地謙専務の友人だった関係から、陽だまりを知り、連絡をしてきました。
 それから、協議を重ね、事業実施に至りました。
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category総合  time2013-10-31 17:59

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