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山を買い、総合的作業施設

2カ年計画 地域復興誓う総会

 企業組合ビホロ(宮城県女川町)は、7月23日に第11回通常総会を開き、「震災復興2カ年計画」実現へ決起しました。 津波で、拠点としていたビホロ会館全壊、取引業者全滅、数百万円の回収不能金発生などの厳しい状況に追い込まれた企業組合ビホロは、第11回通常総会を組合員52人中30人が出席(12人委任状)して旭が丘集会所で開きました。
 高潮の度に浸水する事務所、BDF事業の施設などを1カ所にまとめるため、山を購入し、地域の人たちのたまり場にもなる地産地消ハウス(産直市)、事務所、職業訓練もできる施設なども建設しよう。森林・環境整備事業への挑戦、脱原発・再生可能エネルギーにも取り組もうと志高く、復興を誓い合いました。(ビホロ・野口正晃)

地域復興に全てを懸ける
事務所やBDF事業などを集約、産直市も

 企業組合ビホロの第11回通常総会に先立ち、労協連東北復興本部の田中羊子本部長が「協同労働の協同組合の歴史と今」と題して、労協立ち上げ時の苦労話や現代における必要性について講演。身近な話題を織り交ぜた話で、組合員の共感を呼びました。
 また、労協連の「第32回定期全国総会」の3オープニングで上映されたDVD(震災時の状況など)を鑑賞、色々な思いが込み上げてきました。
 総会では、被災した組合員から「避難の最中に家族と別れてしまい避難所を探してやっと巡り逢えた」「町が燃える様子を高台から呆然と眺めた」などの生々しい体験を語ってもらいました。 受託元の被災、倒産等で未回収金が急増、約5千万円の損失が繰り越されました。仕事も失いビホロを去る組合員も。しかし、「震災復興2カ年計画」を軸に意気高い総会となりました。

ビホロ総会議案から

はじめにと経過

 3月11日 大震災が襲いかかってきた。活動拠点であるビホロ会館は全壊。合宿していたコバルトーレ女川(サッカーチーム)の選手らは無事でほっとしたが、調理担当管理人が亡くなり、残念。 ビホロには、臨時、パートを含め60人が働き、毎月600万〜700万円の人件費を支払ってきた。放心状態で悲しみ、苦しんでいる仲間を支え続けるため、ビホロ再生に全てを懸ける方針を直ちに固めた。

 12日 現場の見回り、後片付け、軽トラに飲み水を積み、組合員との連絡に奔走。
 14日 本日より町の委託業務である家庭ごみ収集に対応。
 21日 「今こそ前に向かって戦い、あらゆる困難を突破していこう」と、「女川壊滅緊急対策会議」開催。売り上げ激減、数百万円の回収不能金発生等の厳しい状況をありのまま報告。 25日の給与は3銀行の流失もあり、一律2万円支給、未払い分は「数カ月かけて必ず支払う」、という緊急方針も全員の同意を得る。 電気、水道、通信手段、ガソリンなしの緊急会議であり、参加者全員が張り詰めた雰囲気。みんなで出資し、みんなで働き、みんなで経営する、という日常的な活動理念と実践が結実し、深刻な損失・損害に負けず、ビホロ再生のスタートを切った。 終了時点で、突然、労協連管事務局長が現れ、みんなびっくり。以降、燃料、食料、ブルーシート等を連日届けていただき、義援金の支給等、熱い激励に励まされ、一歩一歩確実に前に進んできた。
 22日(5月30日まで毎日) 避難所から出勤する仲間たちのために、高潮が1階床上まで浸かる半壊状態の事務所2階で「昼食炊き出し」。材料は、全国の労協からの支援物資。この時間に情報交換し、励まし合う。 毎週月曜昼 「炊き出し昼休み集会」を開催。地域とビホロの現状、労協連の支援体制、運動理念を話し合い、進むべき方向を明確に示し続けた。

事業計画

 協同労働の協同組合運動を地域と一体で進めていこう 主体的力で地域復興を。地産地消ハウス、無菌・無農薬野菜の製造販売コーナー、公的訓練就労、仕事おこし、就労拡大 数千坪の格安敷地を取得し、総合的な作業施設を建設する。「地産地消の販売」施設は、当初バラック小屋とし、周辺農家、漁師による、なんでも販売所とする。会議施設も作り、職業訓練等も取り組む。これは、労協連との共同事業として進める。 毎年の「上期経営報告会」を11月に開き、労協連と家族ぐるみの交流会を企画する。 昨年1月に発表したスローガン、「困難とは、組織と人を鍛えてくれる有り難い場」は今年も継承する。私たちはどんな変化にも負けることなく、みんなで心一つに戦い続けていこう。

炊き出し昼休み集会レジュメから

4・4
 女川町は壊滅。家庭も職場も壊滅状況である。今、私たちは、人生最大の危機・逆風にさらされている。悲しみ、苦しみを乗り越え、「前に進もう」。家庭、職場、地域の復興に立ち上がろう。混乱から立ち上がらねば、家庭も職場も町もなくなる。地域再生・新しいまちづくりを呼びかけてきたビホロ。今、強い信念を発揮する時だ。地域の復興作業はまったく新しいまちづくりになる。そこにビホロの全てを懸ける。 当面の緊急雇用方針。一時解雇(失業手当)し、責任感と労働意欲旺盛な組合員に、ボランティア(バイト)労働の要請をする。 30日、町長、各課、議長以下の全議員に「被災者・失業者、救済要請書」を提出した。
4・25
 壊滅状況から立ち上がる手段は一つしかない。自立している自分たち自身が、皆で明確な目標と方針を決め、皆で責任を持ち、決めた目標をやりきるまで、どんな困難に直面しようが、挑戦し続けることである。役所待ち、役所頼りでは何も出来ない。生半可な気持ちで出来るはずがない。自らの運動で議会と役所を動かしていく。
5・2
 行政の対応がなっていない。でも、彼らも被災者である。私たちの主体的活動で町の復興を戦いとる。
5・16
 11日、労協連古村専務、管事務局長来所、事業計画について協議。 
12日、
「事務局会議」を開催。「協同労働の協同組合」を地域に広めていく立場で、新しい発想、大胆で思い切った企画、事業計画書を創造的に練り上げることなどを決めた。
5・30
 信念・集中力。決めたらやり切る。責任感、覚悟、身体を張って挑戦する情熱。こうした幹部を育て、2カ年の事業計画を超過達成し、今後5億円から10億円の売り上げを目指す。
 「炊きだし昼休み集会」は本日で終了する。
time2011-09-29 10:00