当ウェブサイトでは、「ウェブサイトの利便性向上」と「動きのあるデザイン」を目的にJavascriptを使用しております。
これらを正常にご覧になる為には、お使いのウェブブラウザの設定でJavascriptが有効になるように設定する必要が御座います。
詳しい設定につきましては現在お使いのウェブブラウザのヘルプをご参照ください。

つながり生かす避難生活

埼玉・ふじみ野市/福島・双葉郡の6 家族集う
「近所だし、お知り合いに」
ワーカーズコープ・社会連帯機構も活躍
 全国に散らばる避難先。そこでは、つながりが切れてしまう、という問題があります。しかし、被災地出身の人たちが同郷の避難者に避難所の情報を連絡し、受け入れ先の地域の力や思いと結び、行き届いた支援に取り組む姿が、埼玉県ふじみ野市で生まれています。

 4月24日、「福島の方どうぞ」という集まりが、ワーカーズコープが作った社会連帯機構「グループにんじん」の主催で開かれました。
 会場はふじみ野市の「さろん まつ」。にんじんメンバーの三本松富子さんが、地域の人たちが気軽に集まり、介護予防なども行いながら、仕事おこしの拠点にと作ったばかりのサロンです。
 手作りのだんご、おからケーキ、ぬか漬けなどが置かれたテーブルを囲んだのは、福島第一原子力発電所の1号機から4号機までが立つ双葉郡大熊町などから避難してきた6家族14人と地域の方々。
 企画の中心になったワーカーズコープ学童保育指導員の島袋俊子さんが「ようこそおいで下さいまして。公務員住宅とかに被災された方が来ていると聞いて、近所に住んでおります私たちは何かできないか、お知り合いになれたら、と思っておりました。いろんな話をして思いを交流できたら」とあいさつ。
 三本松さんも、「主人は福島県出身。ここでできる限りのことをさせていただきたい。今は障がい者施設で働いていますが、元ケアマネジャーなので、何か相談事とかあったらどうぞ」。
 にんじんのメンバーに続いて、大熊町出身のTさん(女性)とKさん(男性)が「近くなので福島弁でおしゃべりできますから」「いろいろ一緒にやっていけたら」と話し、避難してきた方々も自己紹介。
 ニコニコして最初に立ち上がったのは武岡里子さん。ワーカーズコープの学童保育指導員として、1週間前から働き始めました。
 東電の下請けで働く方、夫が柏崎刈羽原発に異動した方なども。
 大熊町の理容店で働いていた吉田ミツヱさんと、孫娘宅に身を寄せ、地域包括支援センターふくおかの紹介で参加した85歳の渡辺康二さんは知り合いでした。
 「隣町の方ですが、いつも私が髪を切ってた方です。こんなところでお会いできるなんて。はさみはあるので、こういう集まりの時にでもお役に立てたら」
 自由懇談に移ると、「地震で真っ暗な夜を過ごし、原発が大変だなんて分からないままバスで運ばれた。こんなになるなんて予想もしなかった」「戻りたいので、仮設住宅の申し込みをした」などの話も。
 頃合いを見はからって、島袋さんが「何か欲しい物は」と聞いて回ります。
 シーツ、布団カバー、枕など、まず寝具の名が。「エアコンとかも、すぐ用意できるかどうかわからないけど、言っておいてもらえれば」という呼びかけに、「炊飯器、電子レンジ」。
 休憩の合間をぬって駆けつけた、整体・はり・灸のまつば治療院松葉清一院長も「体の調子が悪い時とかあれば、ボランティアでやらせていただきたい」
 障がい者の職場で作る豆腐、パンなどのお土産を持って帰っていただきました。
 にんじんではこれから、空いている畑を貸してもらい、体を動かしたい避難者の方々に使ってもらう、さろんでの供仲間づくり僑にもお誘いする、などの取り組みをしていこうと話し合っています。


グループにんじん

 ふじみ野市が運営していた児童館(実態は学童保育)が2011年度から指定管理となり、放課後児童クラブ(1〜5年の学童保育)を行うことになった。児童館で働いていた人たち(市のパート)は、ワーカーズコープの学習会を重ね、一般市民にも呼びかけた「協同労働説明会」も行い、みんなの力で企画書も作り上げ、選定された。また、説明会に参加した人たちと、社会連帯活動から仕事おこしを目指そうと、「グループにんじん」を立ち上げ、「さろん まつ」でたまり場を開始した。
time2011-06-20 13:36