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地震の当日 保育所の子どもたちの兄弟も預かる (三日町陽だまり)

山形・三日町陽だまり地域福祉事業所 
所長 高橋初子さん

3月11日、午後2時46分頃、大きな地震が! ライフラインも交通機関も止まり、津波が何度も襲う中、協同労働の協同組合の組合員たちは、利用者やその家族のために出来る限りの取り組みをしていました。

 当日、地震が起きた時は20人の乳幼児が保育所で昼寝中だった。宅老所には5人の利用者がいた。保育所職員3人は歩けない子どもをおぶり、地震に気がつかない子どもたち全員に布団をかけた。それから、1人は非常口を開ける、1人は子どもを2人かかえて、いつでも逃げられるような状態だった。宅老所の利用者には毛布をかけた。
 落ちついたので、宅老所の送迎に出ようかと話をした。そこで気がついたのは、預かっている子どもたちの家庭のこと。両親が勤めている家では、子どもだけで家にいる場合も。
 歩いて、子どもたちの兄弟が残っている家を訪問。みんな、地震後の雪の中で震えていた。恐くて家の中にいられなかったのだろう。そこで置手紙をして、みんな陽だまりに連れてきた。
 ろうそくの灯りの中で、家族と連絡がとれず心細げな子どもたちが、自分の妹、弟を一生懸命守っている姿を見て、地域ではこの事業所が必要なのだと改めて感じた。
 職員の機敏な対応、冷静な判断、利用者を守るという気持ちがあったからこそ、大きな動揺もなく事態を乗り切れた。

三日町地域福祉事業所陽だまり


 次の日から開けた。ライフラインは切れているが、何とかなるのではと思った。
 出勤した職員は、バッグの中にうどんやそばの乾麺を入れてきた。電気は未だ来ていないけれど、幸いプロパンガスは使える。鍋でお湯をわかして乾麺を茹でて、子どもとおばあちゃんたちに食べさせようと、誰も何も指示を出していないのに、保育所と宅老所の4人の職員が家から持ってきた。
 お迎えも兼ねて、宅老所の利用者宅を一軒一軒回って安否確認もした。土曜日だったので、全員休むということだったが、「まさか来てくれるとは思わなかった」と驚かれた。
 子どもたちと一緒に来たお母さんたちから、「先生たち大丈夫でしたか?」「ありがとうございます。子どもたちが暗い中でいるかと思って気が気じゃなかった」「置き手紙を読んだ時に、本当に安心しました」とねぎらいの言葉をいただいた。
 緊急の時の連絡方法は確認していたが、まさか携帯が使えなくなるとは思っていなかった。このような時、どのように保護者や家族に連絡するのか、確認しなくてはならないと思った。
 ガソリンと灯油が無く大変だが、職員の車も含めて全員交代で毎日3時間、ガソリンスタンドに並んで入れて、送迎が滞らないようにしている。
 明日(27日)は6回目の保育所の卒園式。「通常通りにはできないけれど」と知らせたら、ほとんどの家族は参加してくれることになっている。
time2011-04-04 17:47