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2011-04-04

利用者優先。逃げるよりも「弁当を守る」 (多賀城配食たんぽぽ)

宮城・多賀城地域福祉事業所配食たんぽぽ、デイサービスたんぽぽの家、お弁当の店竈っこ
所長 小岩光世さん

 地震が起こった時には、夕食のお弁当を作っている最中だった。大揺れの中、逃げようとする組合員に「逃げるな!」と叫び、一緒になってお弁当を押さえて守った。1日1食、このお弁当だけで食いつないでいる利用者さんがいるのだから。
 揺れの続く中、水道や電気、ガスは止まったが、お弁当を作りきって、利用者に配って安否確認。何が起こったのか理解してない利用者さんもいたし、避難していなかった人もいた。
 あの時には、お弁当を利用者さんに届けなければという思いでいっぱいだったが、今振り返ってみると、組合員にケガなどがなかったから良かったものの、本当にあの判断で良かったのか、悩むことがある。利用者と組合員の協同と、命や暮らしを守り合うとはどういうことか、考えている。

多賀城配食たんぽぽの皆さん


 地震直後から、状況説明のために、配食を受託している自治体を訪問しているが、七ヶ浜町では、ガレキの下に利用者さんが2人いたと聞いた。いつもお弁当を配っている利用者さんのことを思って黙祷した。
 1週間前、不安で何も考えることができないでいたが、全国からのメッセージ、物資が届いて一つの光を見い出した。これは多賀城だけでなく他の事業所も同じだと思う。
 今、私たちができることは、復興しかない。竈っこは、40cmの高さまで水が入ったので掃除をしている。水が出ないが、30日にはオープンの予定。たんぽぽの家も、昨日から水が出ないが復活した。配食の事務所では未だに水、ガスが出ないが、ご飯を待っている利用者さんがいるので、来週には復活させたい。
time17:50

2011-04-04

おにぎり持って安否確認 温泉開放し、介助も (鳴子地福なるっこ)

宮城・鳴子地域福祉事業所介護予防ステーションなるっこ
所長 長谷川慎一さん

 なるっこは地盤が強かったのか、たいした被害がなかったが、停電やガソリン不足で休んでいる。利用者の中には1週間もお風呂に入れない状況の人もいたので、21~23日、温泉を開放し、分担して入浴の介助もした。31人の登録者に、10人位ずつ入浴してもらった。大変喜ばれた。28日から通常営業にしたいと考えている。
施設管理者 高橋良子さん
 金曜日(11日)に利用の方は自宅に送っていくことができたが、木曜日までの利用者さんがどうなっているのかすごく心配だった。当日、老夫婦や一人暮らしの方を3,4軒回って安否確認。老夫婦の方はストーブを出し、その上にやかんを乗せていたが、ひっくり返して大騒ぎのところに丁度伺った。その時に少しでも顔を出してよかったと思った。次の日、自宅のガス釜を使い、隣近所の一人暮らしの人に炊き出しをして、なるっこに行き、近くの一人暮らしの方に温かいおにぎりを運んだ。ご飯を届けた利用者さんから「あなたたちそんなこともするの?」と言われた。とにかく一人暮らしの方は元気でいるのかな、家族の人と連絡とれているのかな、と無我夢中で全部の家を歩くことができほっとした。登録の方全員の元気な顔が見られて、またご家族の方々とスムーズに連携がとれて安心した。

鳴子地域福祉事業所なるっこの皆さん


 無料で利用者にお風呂を提供したが、職員の友人の父が石巻から連れてこられた方にも入っていただいた。介護度4で家でお風呂も入れなかったので、ゆったり温泉につかり、避難所生活の気疲れからも解放されて、とても感謝された。
 皆さんも、なかなかお風呂に入れないだろうから、なるっこにザブンと温泉につかりに来て欲しい。私たちは大丈夫なので必要があったら遠慮なく声をかけてもらいたい。
time17:49

2011-04-04

地震の当日 保育所の子どもたちの兄弟も預かる (三日町陽だまり)

山形・三日町陽だまり地域福祉事業所 
所長 高橋初子さん

3月11日、午後2時46分頃、大きな地震が! ライフラインも交通機関も止まり、津波が何度も襲う中、協同労働の協同組合の組合員たちは、利用者やその家族のために出来る限りの取り組みをしていました。

 当日、地震が起きた時は20人の乳幼児が保育所で昼寝中だった。宅老所には5人の利用者がいた。保育所職員3人は歩けない子どもをおぶり、地震に気がつかない子どもたち全員に布団をかけた。それから、1人は非常口を開ける、1人は子どもを2人かかえて、いつでも逃げられるような状態だった。宅老所の利用者には毛布をかけた。
 落ちついたので、宅老所の送迎に出ようかと話をした。そこで気がついたのは、預かっている子どもたちの家庭のこと。両親が勤めている家では、子どもだけで家にいる場合も。
 歩いて、子どもたちの兄弟が残っている家を訪問。みんな、地震後の雪の中で震えていた。恐くて家の中にいられなかったのだろう。そこで置手紙をして、みんな陽だまりに連れてきた。
 ろうそくの灯りの中で、家族と連絡がとれず心細げな子どもたちが、自分の妹、弟を一生懸命守っている姿を見て、地域ではこの事業所が必要なのだと改めて感じた。
 職員の機敏な対応、冷静な判断、利用者を守るという気持ちがあったからこそ、大きな動揺もなく事態を乗り切れた。

三日町地域福祉事業所陽だまり


 次の日から開けた。ライフラインは切れているが、何とかなるのではと思った。
 出勤した職員は、バッグの中にうどんやそばの乾麺を入れてきた。電気は未だ来ていないけれど、幸いプロパンガスは使える。鍋でお湯をわかして乾麺を茹でて、子どもとおばあちゃんたちに食べさせようと、誰も何も指示を出していないのに、保育所と宅老所の4人の職員が家から持ってきた。
 お迎えも兼ねて、宅老所の利用者宅を一軒一軒回って安否確認もした。土曜日だったので、全員休むということだったが、「まさか来てくれるとは思わなかった」と驚かれた。
 子どもたちと一緒に来たお母さんたちから、「先生たち大丈夫でしたか?」「ありがとうございます。子どもたちが暗い中でいるかと思って気が気じゃなかった」「置き手紙を読んだ時に、本当に安心しました」とねぎらいの言葉をいただいた。
 緊急の時の連絡方法は確認していたが、まさか携帯が使えなくなるとは思っていなかった。このような時、どのように保護者や家族に連絡するのか、確認しなくてはならないと思った。
 ガソリンと灯油が無く大変だが、職員の車も含めて全員交代で毎日3時間、ガソリンスタンドに並んで入れて、送迎が滞らないようにしている。
 明日(27日)は6回目の保育所の卒園式。「通常通りにはできないけれど」と知らせたら、ほとんどの家族は参加してくれることになっている。
time17:47

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